24羽の黒つぐみ
Four and Twenty Blackbirds

放送履歴

日本

オリジナル版(45分00秒)

  • 1990年02月03日 22時00分〜 (NHK総合)
  • 1992年04月09日 17時05分〜 (NHK総合)
  • 1998年10月13日 15時10分〜 (NHK総合)
  • 2000年07月26日 15時10分〜 (NHK総合)
  • 2003年05月13日 18時00分〜 (NHK衛星第2)

ハイビジョンリマスター版(50分00秒)

  • 2015年11月14日 16時00分〜 (NHK BSプレミアム)
  • 2016年04月27日 17時00分〜 (NHK BSプレミアム)
  • 2020年04月25日 17時10分〜 (NHK BSプレミアム)※1
  • 2021年10月14日 09時00分〜 (NHK BS4K)
  • 2022年01月27日 13時00分〜 (NHK BS4K)
  • 2022年06月29日 21時00分〜 (NHK BSプレミアム・BS4K)
  • 2022年09月17日 26時29分〜 (NHK BSプレミアム)※2
  • ※1 エンディング最後の画面下部に次回の放送時間案内の字幕表示(帯付き)あり
  • ※2 エンディング後半の画面左部に次回の放送案内の字幕表示あり

海外

  • 1989年01月29日 (英・ITV)

原作

邦訳

  • 「二十四羽の黒つぐみ」 - 『クリスマス・プディングの冒険』 クリスティー文庫 小尾芙佐訳
  • 「二十四羽の黒つぐみ」 - 『クリスマス・プディングの冒険』 ハヤカワミステリ文庫 神谷芙佐訳
  • 「二十四羽の黒ツグミ」 - 『二十四羽の黒ツグミ』 創元推理文庫 宇野利泰訳

原書

雑誌等掲載

  • Four and Twenty Blackbirds, Collier's Magazine, 9 November 1940 (USA)
  • Poirot and the Regular Customer, The Strand, March 1941 (UK)

短篇集

  • Four-and-Twenty Blackbirds, Three Blind Mice and Other Stories, Dodd Mead, 1950 (USA)
  • Four-and-Twenty Blackbirds, The Adventure of the Christmas Pudding, Collins, October 1960 (UK)

オープニングクレジット

日本

オリジナル版

名探偵ポワロ / AGATHA CHRISTIE'S POIROT / DAVID SUCHET // HUGH FRASER / PHILIP JACKSON / PAULINE MORAN / 24羽の黒つぐみ, FOUR AND TWENTY BLACKBIRDS / Dramatized by RUSSELL MURRAY, Script Consultant CLIVE EXTON

ハイビジョンリマスター版

名探偵ポワロ / DAVID SUCHET / AGATHA CHRISTIE'S POIROT / 24羽の黒つぐみ // HUGH FRASER / PHILIP JACKSON / PAULINE MORAN / FOUR AND TWENTY BLACKBIRDS / Dramatized by RUSSELL MURRAY, Script Consultant CLIVE EXTON

エンディングクレジット

日本

オリジナル版

原作 アガサ・クリスティ 脚本 ラッセル・マレー 監督 レニー・ライ 制作 LWT(イギリス) / 出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉一雄 ヘイスティングス(ヒュー・フレイザー) 富山 敬 ジャップ警部(フィリップ・ジャクソン) 坂口芳貞 ミス・レモン 翠 準子  ロリマー 納谷六朗 レイン 増山江威子  中村紀子子 辻󠄁村真人 高橋ひろ子 小島敏彦 藤城裕士 塚田正昭 加藤正之 西村知道 堀内賢雄 鵜飼るみ子 / 日本語版 宇津木道子  山田悦司

ハイビジョンリマスター版

原作 アガサ・クリスティー 脚本 ラッセル・マレー 演出 レニー・ライ 制作 LWT (イギリス) / 出演 ポワロ(デビッド・スーシェ) 熊倉 一雄 ヘイスティングス(ヒュー・フレイザー) 富山 敬/安原 義人 ジャップ警部(フィリップ・ジャクソン) 坂口 芳貞 ミス・レモン(ポーリン・モラン) 翠 準子  ロリマー 納谷 六朗 レイン 増山 江威子  中村 紀子子 辻󠄀村 真人 高橋 ひろ子 小島 敏彦 藤城 裕士 塚󠄀田 正昭 加藤 正之 西村 知道 堀内 賢雄 鵜飼 るみ子  日本語版スタッフ 翻訳 宇津木 道子 演出 山田 悦司 音声 金谷 和美 プロデューサー 里口 千

海外

オリジナル版

Hercule Poirot: DAVID SUCHET; Captain Hastings: HUGH FRASER; Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON; Miss Lemon: PAULINE MORAN; George Lorrimer: RICHARD HOWARD; Tommy Pinner: TONY AITKEN; Stooge: CHARLES PEMBERTON; Harry Clarke: GEOFFREY LARDER; Bonnington: DENYS HAWTHORNE; Dulcie Lang: HOLLY DE JONG; Makinson: CLIFFORD ROSE; Cutter: PHILIP LOCKE; Mrs. Hill: HILARY MASON; Molly: CHERYL HALL; Irene Mullen: MARJIE LAWRENCE; Edith: SU ELLIOTT; Lavatory Attendant: JOHN BARDON; Forensic: PETER WADDINGTON; Vicar: GUY STANDEVEN; Doctor: ANDREW MACKINTOSH; Pianist: STEPHEN PRUSLIN; Radio Voice Overs: JOHN SESSIONS / Developed for Television by Picture Partnership Productions / (中略) / Production Designer: MIKE OXLEY / Director of Photography: PETER JESSOP. BSC / Music: CHRISTOPHER GUNNING / Executive Producers: NICK ELLIOTT, LINDA AGRAN / Producer: BRIAN EASTMAN / Director: RENNY RYE

あらすじ

 友人のボニントンとレストランで食事をしたポワロは、そこの常連客である老人がとったという、「らしくない」行動に興味を惹かれる。数日後、その老人は遺体で発見され、階段からの転落による事故死と思われたが……

事件発生時期

1934年6月中旬 ~ 下旬

主要登場人物

エルキュール・ポワロ私立探偵
アーサー・ヘイスティングスポワロの探偵事務所のパートナー、陸軍大尉
ジェームス・ジャップスコットランド・ヤード主任警部
フェリシティ・レモンポワロの秘書
ヘンリー・ガスコイン画家
ダルシー・レインヘンリーのモデル
ピーター・メーキンソンヘンリーのエージェント
アントニー・ガスコインヘンリーの双子の兄弟
ミセス・ヒルアントニーの家政婦
ジョージ・ロリマー劇場支配人、ヘンリーとアントニーの甥
ハリー・クラークロリマーのアシスタント
ボニントンポワロの友人、歯科医
モリーウェイトレス

解説、みたいなもの

 本作はクリスティーが得意としたマザーグースをモチーフにしたエピソードで、着想の元となった〈6ペンスの歌〉は、ミス・マープル物の長篇『ポケットにライ麦を』や、ノンシリーズの短篇「六ペンスのうた」(『リスタデール卿の謎』収録)でも使われている。
 原作では売れない画家だったヘンリー・ガスコインが売れっ子画家に変更されており、前半はその絵が動機として疑われる展開になった。そのため、ヘンリー殺害に直接の動機がなかった原作と比べると、ポワロの着眼の鋭さや解決の鮮やかさの印象は薄れているものの、代わりに、徐々に真相に迫っていく醍醐味が感じられるようになっている。また、ドラマではボニントンが歯科医という設定だが、原作ではボニントンの職業に関する記述はなく、ロリマーが医師という設定である。なお、原作にはロリマーの名字がラムジーになっているバージョンがあり、日本語訳では創元推理文庫に収録されている。
 今回は事件と並行してポワロとヘイスティングスのクリケットに関するやりとりが展開され、それがもう一つの見所となっている。事件と同時進行する、原作にないサイドストーリーを挿入するのは「名探偵ポワロ」の十八番で、それが事件に光明を投げることも多い。なお、ミス・レモンがラジオで聞いていた「ラッフルズの推理」は、日本語だとラッフルズという人物が聴取者に対して事件の推理を聞かせているように聞こえるが、原語はE・W・ホーナングの 'To Catch a Thief' (Raffles: Further Adventures of the Amateur Cracksman 所収) という短篇小説の朗読で、ラッフルズとはその主人公の紳士泥棒の名前であり、このラッフルズもクリケットの名手という設定である。さらに、アントニー宅で、ヘンリーとアントニーのことをロリマーが「我を張り通して」と言ったのに対して、ヘイスティングスが「戦い済んで日は暮れて」と連想する場面も、原語では 'They both had a good innings. (二人ともいい試合をしました)' 'Up stumps and back to the pavilion... (スタンプ〔クリケットの試合中にグラウンドに立てておく3本の杭のこと〕を抜いて選手席へ……)' というやりとり。ロリマーが言った have a good innings は「天寿を全うする」という意味で使われる慣用句だがクリケットにちなんだ表現で、ヘイスティングスはそれを受けて、ガスコイン兄弟の死去をクリケットの試合終了時の様子に喩えている。それを聞いたポワロが、愛想笑いをしたあとに不機嫌そうな表情になるのも、また話題がクリケットになったからと見られる。
 本作は、主に1935年を舞台とする第1シリーズ中で唯一、時期が1934年に明確に設定されている。劇中にはジャップ警部が「科学捜査局 (Forensic Division)」をポワロに紹介する場面があるが、翌1935年には史実として法科学研究所 (Forensic Laboratory) がスコットランド・ヤードに開設されており[1]、「警察ご自慢の科学捜査」に対するポワロとジャップ警部のやりとりや、謎解きの場に科学捜査のスタッフが参加するくだりには、そうした時代背景が反映されている。なお、ヘンリー・ガスコインへの手紙の消印からは劇中が6月であることもわかるが、撮影がおこなわれたのは1988年の9月頃[2]。9月のロンドンの日没は午後6時台だが、6月の夏至に近い時期であれば日没は午後9時を過ぎ、外が暗くなってからの夕食は、だいぶ遅い時刻の食事ということになる。しかし、カッター検死官の台詞によれば、ガスコインがレストランで目撃されたのは7時半とされている。ところで、「検死官」とは本来、検死審問をひらくなどして変死の事件性の精査を主導する司法官吏を指す言葉であり、自身で解剖をおこなって死亡時刻を直接推定したりはしない。カッターの立場は原語だと pathologist (病理学者) で、本来の「検死官」は英語で coroner と呼ばれる。
 日本語だと、序盤のレストランで、歯科医のボニントンにポワロが「ドクター」と呼びかける場面があるが、イギリスで一般に doctor と呼びかけるのは内科医に対してのみであって、原語のポワロは Bonnington と名字で呼びかけているし、モリーからボニントンへの敬称の「先生」も、原語は Mr である。
 レストランで老人が食べたという「らしくない」メニューで、モリーやポワロが「ステーキ〔に〕、キドニーパイ」と日本語で言うところは、原語では steak and kidney pudding と言っており、これは「〈ステーキ〉と〈キドニーパイ〉」という二つの料理ではなく、「〈ステーキとキドニー〉のパイ」、すなわち牛などの肉と腎臓を煮込んだものを生地で包んで蒸したり焼いたりした一つの料理である。
 ヘンリー・ガスコインについて、赤いカーディガンを着た近所の女性が「お風呂だって何日も入らないで平気なんだから」と言ったところは、原語だと 'Hasn't had a bath since last pancake day, either. (お風呂だってこの前のパンケーキ・デイから入ってないのよ)' という表現。パンケーキ・デイは大斎節前の最後の日で、イースターの47日前にあたり、1934年では2月13日になる。劇中は6月なので、何日どころか4か月もお風呂に入っていないことになるが、明らかな誇張表現であり、実際は日本語くらいのものか。ちなみに、この女性の吹替は、ミス・レモン役の翠準子さんの掛け持ちである。
 ガスコイン兄弟の写真を見てポワロが「ええ、よく似てますね」と言ったところは、原語だと 'Yes, two pins in a pot. (ええ、壺の中のピン2本ですね)' という表現になっていて、日本語で言う「瓜二つ」に相当する two peas in a pot (壺の中の豆2つ) という慣用表現をまちがえている。
 ヘンリーの家を出たあとにポワロがヘイスティングスに言う「知ってるかね、ヘイスティングス、赤毛の女性は怖いんですよ?」という台詞は、原語だと 'Ah, the auburn hair, mon ami—always the auburn hair. (ああ、鳶色の髪でしたからね――いつだって鳶色の髪!)' という表現で、いつも鳶色の髪の女性に心惹かれるという(主に原作の)ヘイスティングスの設定を受けたもの。本作の原作にはヘイスティングスが登場しないので同様の台詞はないが、ほぼ同じ 'Auburn hair—always the auburn hair!' という台詞が「二重の罪」の原作に存在する。
 ポワロが現代絵画のプレビューに個人的興味を示す場面があるが、そのポワロのリビングに飾られた絵のいくつかは、ピカソの作品である。ただし、食卓の奥の壁に飾られた「ピアノ」は1957年に制作されたもので、劇中の時代にはあわない。また、ポワロとヘイスティングスがファリントン画廊で観たジョアン・ミロの「小鳥に石を投げる人」も実在の画家の実在の絵画の名前ながら、画面に映る絵は実物とはまったく異なる。劇中の絵では「どっちが人だろう?」と言うヘイスティングスの「どっち」が何と何を指すのかもわかりにくいが、実際の絵であれば明瞭である(もっとも、どちらが人かを悩む余地も、あまりないように思われる)。そして、その後メーキンソンのオフィスに入る際、扉の外には進行方向右手に通路の手すりがあったはずが、オフィスの中からドアの外を見たときには天井から床まで模様のある壁になっている。
 画廊から戻ったポワロが「24羽の黒つぐみ、焼かれてパイのなか」と言ったのに対してヘイスティングスが「ああ、マザーグースの歌ですね」と言ったところは、原語だとポワロが pie (パイ) と言うべきところを crumble と言い、ヘイスティングスが 'I think you mean "pie", don't you? (それを言うなら「パイ」でしょう?)' と指摘している。この crumble は煮た果物の上にそぼろ状の生地を載せて焼いたイギリスのお菓子のことで、そこから「ヘンリー・ガスコインは黒つぐみならぬ黒いちごのケーキ (crumble) をデザートに食べました」という台詞につながる。なお、「黒つぐみ」の原語 blackbird は、この歌では慣例的に「黒つぐみ」と訳されているが、クロツグミという和名を持つ日本の鳥とは本来異なり、クロウタドリという和名のヨーロッパ産の鳥を指す。また、「黒いちご」の原語 blackberry (ブラックベリー) も、日本でクロイチゴと呼ばれる果物をその系統に含まず、クロイチゴは raspberry (ラズベリー) の一種である。
 ミセス・ヒルの台詞に「看護婦兼話し相手でした」という台詞があるが、ここで言う「話し相手 (companion)」とは単に会話の相手役という意味ではなく、老婦人などの面倒を見る住み込みの女性のこと。ほかのエピソードで言えば、「あなたの庭はどんな庭?」のカトリーナ・レイガーや「もの言えぬ証人」のウィルミーナ・ローソンなどがその話し相手にあたる。また、その話をしている際、画面奥に見える地階の壁には、おそらく現代の警報装置か何かをマスキングしたものが見えるほか、そのあとの場面は正午頃と見られるのに対し、西から日が差しているのがわかる。
 「一人の女性をめぐる兄弟の不和」がヘンリー殺害の原因だとするヘイスティングスの推理について、日本語だとポワロが「それは見当ちがいですよ」と言い、ヘイスティングスの表情もあって、その推理を完全否定しているように聞こえるが、原語音声では 'We have been running up the wrong tree. (わたしたちはまちがった木に駆け寄っていたんです)' と言っており、ポワロ自身も含めて、アントニーを犯人とうたがう方針が誤っていたという趣旨である。また、そこでの run up the wrong tree (まちがった木に駆け寄る) という表現は、「見当ちがいをする」という意味の bark at the wrong tree (まちがった木に吠える) という慣用表現をポワロがまちがえたものである。
 ハイビジョンリマスター版でミス・レモンが言う、ポワロが歯医者(ボニントン)をいつも避けている様子は、「ミューズ街の殺人」の序盤に見ることができる。また、ハイビジョンリマスター版では、スコットランド・ヤードの外観が映る場面で「ロンドン警視庁」という字幕が追加されている。
 ハイビジョンリマスター版でヘイスティングスに兎料理を振る舞ったポワロが、ナイフを使うのは肉が硬いということなのでスプーンを使うようにと言いながら、自分は食べないのかと訊かれて「残念ながら歯の調子があまりよくなくて肉料理はまだちょっと」と肉料理の硬さが問題であるようなことを言うが、原語では必ずしも肉料理に限定した表現ではなく、通常の食事自体を控えていると受け取れる。
 ロリマーが支配人を務める「ベスナル・グリーンにあるカールトン劇場」は、ロンドン北東部ハックニーにあるハックニー・エンパイア。このハックニー・エンパイアは、ポワロを演じるデビッド・スーシェの、祖父母の出逢いの場所であるという[3]。ボニントン行きつけのビショップ・レストランは、店内をトゥイッケナムのクラウン・ロードにあるハミルトンズ(現ル・サロン・プリヴェ)、外観をイングランド銀行近くにあるシンプソンズ・タヴァーンで撮影しており、外観の窓の上には劇中の店名と異なる SIMPSONS (シンプソンズ) という文字が見える。デビッド・ウォリアムズとジェシカ・レイン主演「トミーとタペンス ―2人で探偵を―」の「秘密機関」第1回で、トミーとタペンスがキスをして追っ手をやりすごすのも、同じシンプソンズ・タヴァーン前である(見切れているが、柱にシンプソンズ・タヴァーンの案内表示も見える)。ヘンリー・ガスコインの家があるのはカンバーランド・ガーデンズの行き止まりで、ポワロたちがダルシー・レインを訪ねていったのは、大英博物館の北に位置するユニバーシティ・カレッジ・ロンドン。また、ポワロたちが立ち寄る公衆トイレ周辺はセント・パンクラス駅とキングズ・クロス駅に挟まれたあたりだが、この区域は2001年以降に再開発がおこなわれたため、公衆トイレのあったチェニー・ロードはすでになく、画面奥に映る印象的なガスタンクの鉄骨も解体された。しかし、鉄骨の一部はその後公園となった跡地に再構築されている。アントニーが住んでいたブライトンは現地で、墓地はウッドベール共同墓地。海岸のバンドスタンドで演奏しているのはサリー義勇兵団クイーン・メリー連隊のブラスバンドである[4]
 ボニントン役のデニス・ホーソーンは、ジェレミー・ブレット主演の「シャーロック・ホームズの冒険」の一篇、「まがった男」にもバークレー大佐役で出演。また、ミセス・ヒル役のヒラリー・メイソンは、同「シャーロック・ホームズの冒険」の一篇、「サセックスの吸血鬼」のミス・ラドック役のほか、ジョーン・ヒクソン主演の「ミス・マープル」シリーズ「動く指」のエミリー・バートン役でも見ることができる。同「ミス・マープル」シリーズには、公衆トイレの清掃係役のジョン・バードンが、「書斎の死体」のビル・ポーク巡査役でも出演している。一方、ジェラルディン・マクイーワン主演の「動く指」には、本作でラジオのボイスオーバーを担当したジョン・セッションズが、パイ役で出演。そのジョン・セッションズは、ベネディクト・カンバーバッチ主演の「シャーロック」の一篇、「大いなるゲーム」にもケニー・プリンス役で出演している。
 カールトン劇場の舞台の司会者やクリケットの実況の吹替を担当した西村知道さんは、ジョン・マルコヴィッチ主演の「ABC殺人事件」では、ケヴィン・マクナリーが演じるジャップ警部の吹替を務めている。
 「名探偵ポワロ」オリジナル版のエンディングクレジットでは、なぜか今回だけ「クリスティ」と語末の長音記号がない。
 » 結末や真相に触れる内容を表示
  1. [1] MPS Timeline 1930-1949, MPS historical timeline - Metropolitan Police Service
  2. [2] Le Salon Privé on Twitter: "#WayBackWednesday... Did you know that #Poirot was filmed at our restaurant (which was formerly ‘Brula’) in September 1988? 🕵️‍♂️ We still have these photos hanging in one of our private dining rooms! @chamberrichmond @stmgrts @MyRichmondApp https://t.co/1dCWXimTX3" / Twitter
  3. [3] Microsoft Word - Agatha Christie Poirot The Big Four Production Notes PCW 2013.doc, Poirot ITV The Big Four
  4. [4] Poirot Episode Four Twenty Blackbirds Queen Marys Editorial Stock Photo - Stock Image | Shutterstock

ロケ地写真

カットされた場面

日本

オリジナル版

[01:39/0:16]ミセス・ヒルとドクターの会話の最後 〜 劇場でリハーサルを見るロリマー
[01:59/0:13]ロリマーが席を立ったあとのリハーサル
[02:52/1:00]ポワロがボニントンとの夕食へ出かける場面 〜 レストラン外の様子冒頭
[16:41/1:49]ポワロがヘイスティングスに母親直伝の料理をご馳走する場面の前半
[26:19/1:06]ポワロとヘイスティングスが楽屋からコントを見る場面

ハイビジョンリマスター版

なし

映像ソフト

  • [VHS, VCD] 「名探偵エルキュール・ポアロ 第6巻 24羽の黒つぐみ」(字幕) 日本クラウン
  • [DVD] 「名探偵ポワロ 2 ジョニー・ウェイバリー誘拐事件, 24羽の黒つぐみ」(字幕・吹替) ビームエンタテインメント(現ハピネット・ピクチャーズ※1
  • [DVD] 「名探偵ポワロ [完全版] 2 ジョニー・ウェイバリー誘拐事件, 24羽の黒つぐみ」(字幕・吹替) ハピネット・ピクチャーズ※2
  • [DVD] 「名探偵ポワロ DVDコレクション 27 24羽の黒つぐみ」(字幕・吹替) デアゴスティーニ・ジャパン※3
  • [BD] 「名探偵ポワロ Blu-ray BOX Disc 1 コックを捜せ, ミューズ街の殺人, ジョニー・ウェイバリー誘拐事件, 24羽の黒つぐみ」(字幕/吹替) ハピネット・ピクチャーズ※4
  • ※1 「名探偵ポワロ DVD-BOX1」にも収録
  • ※2 「名探偵ポワロ [完全版] DVD-BOX1」「名探偵ポワロ [完全版] 全巻 DVD-SET」「名探偵ポワロ [完全版] DVD-SET 1」にも収録
  • ※3 吹替は大塚智則さん主演の新録で、映像もイギリスで販売されているDVDと同じバリエーションを使用
  • ※4 「名探偵ポワロ Blu-ray BOX vol. 1」に収録

同原作の映像化作品

  • [アニメ] 「アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル 第34話 二十四羽の黒つぐみ」 2005年 監督:高橋ナオヒト 出演:里見浩太朗、折笠富美子、野島裕史、田中敦子
2024年3月8日更新